渋谷西武の大ラジカセ展(Part.2) - 2017.08.17 Thu
1回や2回じゃ終わらなそう。機会があるごとに小出しします。


ここから本格的にラジカセ展がはじまります。
まずは監修者によるご挨拶文。
ラジカセはラジオカセットレコーダーの略で、
ラジカセ展の場所・西武渋谷が開店したのと同じ年の
1968(昭和43)年にAIWAから発売されました。
このブログをご覧の皆さんの多くは世代的に、
ラジカセを使ったことがあることでしょう。

中に入るとこんな感じ。原色の壁がポップな感じです。


登場初期のラジカセです。無骨で角張ってメカニックなスタイルですね。
この時代、AMラジオが24時間放送を始めて、
深夜放送は若いリスナーがたくさん聴いたそうです
(この当時深夜放送を聴いてたのが
現在、NHKラジオのラジオ深夜便を聴いてるのでしょうか?)。
こういったラジオで聴いてたのでしょうか?
スピーカーが1個の機種が多いですが、
1個あるのはモノラルで2個あるのはステレオ対応でしょうか?
この当時はAMラジオはモノラル放送ですが
(20年位後にAMでもステレオ放送を始めましたが、
現在ほとんどのAM局でAMステレオ放送は終了)、
東京など大都会のFMでステレオ放送を始めてました。
この当時、テレビ雑誌みたいにFM局の番組表が載ってるFM雑誌があり、
番組表にはどの番組でどんな曲を流すのかのリストが記されてました。
それをチェックして高音質のFMステレオ放送で流れる
お目当ての曲をカセットテープに録音して楽しむ
エアチェックなる行為がはやってました。

資本主義経済を邁進して高度経済成長を経て先進国のお仲間になった日本。
ラジカセだっていつまでも同じ仕様を作り続ける訳ではありません。
かつての社会主義国の製品じゃないですから。
メーカーはより良い製品を世に送り世に受け入れられるべく、
飽くなき追求をして新しいラジカセを生み出し進化します。
コンパクトを追求したり、使いやすさを追求したり、
高性能を追求したり、おしゃれを追求したり、・・・といろいろ考えられますが、
進化のひとつがカジュアル化みたいです。
小さく使いやすくおしゃれなもの。女性にとって使いやすいもの。
そしてカジュアル化しても品質に手を抜かないのが当時の日本。
マニアに限らず幅広いユーザーにも受け入れられていきます。


カジュアルに進化したラジカセ群。
登場初期のラジカセと雰囲気が全然違うでしょ?
1980(昭和55)年辺りを境に世の中の雰囲気ががらっと変わって、
軽く明るくファジーな雰囲気になりましたが、それを体現してる様に思えます。
1980年代はラジカセに限らずあらゆる家電で同じ様な進化を遂げました。

黒いほうは、昔、うちにあったラジカセです。ビクターのRC-S110。
タイマーが付いてないので、夜遅い番組をこれで聴こうとしましたが、
番組開始前に寝てしまい、目が覚めたら番組が終わってたってことが、
よくありました。ニッポン放送日曜夜10時に放送したクラシック音楽番組
・新日鉄アワーを越せるかどうかが最初のハードルでした(世代がバレますね)。
どうしてアイドル番組が続くのにここだけ新日鉄アワーなんだ?と。

カジュアル化したラジカセを別角度から。


登場当初のラジカセと重ねて撮りました。
雰囲気が全然違いますよね?


ラジカセがカジュアル化した時代のパンフレットです。
ちなみに右端の女性は左胸に「3」というワッペンを付けてました。

世に送り続ける製品をどの様に進化させるか?
新しいスタイルを世に提示して販売しますが、
中にはこんな感じで進化することがあるみたいです。

展示物の全体像です。


右左で分けて撮りました。

UFO型ラジカセ。意味判りません。
全く実用的ではありません。場所取るし、蓋取るの面倒だし。
家電は基本的・必要最小限の性能をクリアすると、
更なる進化を放棄して、エンターテイメントに走って、
差別化することがある様です。
UFOラジカセの中にTBSのカセットテープが入ってますが、
何が録音されてるのでしょう?
昔の筆記体ロゴのTBSではなく、今のロゴのTBS。
ということは古くてもたかだか20年程度前ぐらいでしょうか?
奇をてらったUFOラジカセの奇抜さよりも、
このカセットテープの中身のほうが気になります。
ハングルとかスパイ向け乱数放送が延々と入ってたりして。
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Re: 明日の懇親会
どうもありがとうございます。
明日は宜しくお願いします。
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